断捨離中ですがうまくいきません

断捨離が終わらない

断捨離していますが捨てるのが大変です

モノが増えてきたと感じたので断捨離を始めてみました。
しかし、捨てるのもなかなか大変ですよね?
私は昔のモノより最近買ったモノのほうが捨てやすかったりします。
10年以上使用していないし、これから先も使用する予定がないモノを捨てたのですが、捨ててよかったのだろうか、捨てずに取っておけばよかったと後悔することがあります。
こういった感情が湧く場合どうすればいいでしょうか?
あとは、家族が勝手にモノを増やすのも困っています。処分するようにいってもなかなか処分してくれず、口論になってしまいます。
だからといって勝手に処分するのは余計にこじれそうでできません。
他にも断捨離を効率的に行うための方法やアドバイスがありましたら教えて下さい。
よろしくお願いします。

捨てたから後悔することはあるかもしれません

しかし、とっておいて10年以上使っていないのであれば場所を占領するだけだったでしょう。
気持ちを考えると「捨てなきゃよかった」と思うかもしれませんが、そのモノの立場になると10年も使われず放置されるのは悲しいことではないでしょうか。
モノは所有するのではなく使ってこそ意味があると思います。
使えないなら飾ってあげる。それでもできないなら使ってくれる人に譲ったほうがよかったと考えてみるといいでしょう。
必要になったらまた買い直せばいいですし、一時的に必要な場合でもレンタルするという方法があります。
処分しても必要になればまた買う。ということを繰り返すことで、家には要るものだけになるでしょう。

断捨離して後悔してしまうモノを理解しておきましょう

断捨離は不要なモノを手放していくことで、モノや時間、考え方などさまざまな執着を捨てることを推奨する考え方です。
しかし、断捨離で捨ててしまうことに後悔したという方も少なくありません。
断捨離をする前に考え直したほうがいいモノはやはり手紙や写真、日記などの思い出の品でしょうか。
これらのモノは一度捨ててしまうと取り戻ることはできません。思い出の品は時間が経った後で見返してみたくなり、断捨離後、後悔することが多いといわれています。
どんどん増えていったとしても捨てる前にゆっくり考えることが大切です。どうしても場所を取るならデータ化しておくといいでしょう。
もう一つはコレクションしていたモノですね。すでに販売が終了している絶版になった本やコレクションアイテムは、一度手放すと再入手は困難です。
また、コレクションは時間によって価値が上がり、高値で売却できるケースもあります。
なので、売却した後悔というよりはもっと高値で売れたかもという後悔のほうが大きいかもしれません。
絶対に必要ないという強い意思がなければ、断捨離はやめたほうがいいでしょう。

断捨離しても後悔しないモノの選び方についてもお話しします。
処分するモノの基準を持つことが大切です。例えば3年着ていない服は処分する、着ても気分の上がらない服は処分するなど基準を設定するといいでしょう。
早く片付けたいからと、判断を急いではいけません。断捨離して後悔しないためにも焦って処分するのは禁物です。
断捨離は持っているモノと向き合い、執念を捨て、自分にとって本当に必要なのかを見極める機会です。焦ってはいけませんよ。
どうしても悩むようなら保留してもいいのです。一定時間、時間を置いて考えてみてください。
保留したモノの保管場所としては、トランクルームを活用するといいでしょう。お金や手間がかかるからこそ本当に捨てていいモノなのか判断しやすくなりますよ。

アイテム別断捨離のコツをお教えします

処分するもの

一番ため込みやすいのは洋服です。いつか着るかもと思って取っておいても実は着ないことが多いもの。今年着なかった洋服は処分してもOKですが、抵抗があるなら3年と基準を設けましょう。
捨てるのに躊躇するなら実際に着てみて鏡で確認したり、撮影してみたりするといいですよ。
「最近のトレンドと違ってダサく見える」「髪型や体型の変化で似合わなくなった」など、納得する理由ができるはずです。
着てみて「やっぱりいい」と思ったら残してもいいでしょう。
バッグや靴も洋服と同じように1年間使っていないのであれば処分の対象にすべきです。修理できない傷や汚れがある、デザインが古いものは処分する候補になります。
靴の場合、普段使い用3~4つ、冠婚葬祭用やその他用に1つずつに絞るのが基本です。バッグも用途別に1つずつ絞るといいでしょう。
もしも、新しいモノを買ったならそれまで使っていたモノを捨てることで、モノを増やさないだけではなく本当に今必要なのかをしっかり考えられるようになります。

本好きの人なら、家の中が本だらけで収納に困るという経験があるのではないでしょうか。
収納できていない状況で本を増やしていくと収拾がつかなくなります。本をよく購入するなら頻度を決めて本棚を見直すようにしましょう。
お気に入りの本以外は思いっきって処分してください。雑誌は新しいモノを買ったら捨てるというルールを決めるのもいいでしょう。
買ったのにまったく手をつけていない「積読」された本も整理してください。
読みたい本があるなら電子書籍という方法もあります。紙の本がいいというなら図書館から借りるという方法でもいいですよ。

集めてしまいがちなモノの一つが食器です。
一目ぼれして購入した食器だけど、一度しか使わず食器棚に眠っているというのはよくあることです。
使わない食器の多くは重かったり、他の食器との相性が悪かったりと何かしら理由があります。そういった食器は使う頻度が増えることはないので、処分してしまいましょう。
使わない食器を処分することで、食器棚がスッキリします。収納にゆとりができることで使いたい食器を取り出しやすくなります。

家族のモノは勝手に処分してはいけません

ご家族と同居している場合、断捨離で勝手に処分してはいけません。モノへの思い入れはひとそれぞれ。
他人からどうして必要なのかわからないモノでも持ち主にとっては理由があって捨てないだけです。
また、共有で使っている家電製品も確認を取ってから判断するようにしてください。
家族のモノを勝手に処分してしまうと関係が険悪なものとなってしまいます。処分する前に話し合い、了承を得てから処分するようにしましょう。
とはいっても、なかなか了承を得ることは困難だったりします。
例えば、男性に多いコレクター気質の人が家族にいる場合、コレクションで家が手狭になってしまうというからと処分を迫っても聞いてくれないことがほとんど。
このような場合、あえてコレクションを肯定してあげ、コレクションを絶対に処分しないことを条件にディスプレイするという方法があります。
同時にトランクルームを活用し、多すぎるコレクションを一時保管したところ、相手のほうから不要になったモノを処分してくれるといってくれるということがありました。
コレクションを尊重し、管理できないコレクションを預かり、使う時にはすぐ出してあげる安心感がポイントです。
家族であっても価値観の違いは少なからずあるもの。自分が理解できないからと攻撃的になっては相手を意地になってしまうので得策ではありません。
「夫婦だから」「子どもだから」と「だから」では揉めてしまうのは必然です。
お互いが信頼し歩み寄れるような関係を作っていく努力もしていきましょう。

断捨離のやり過ぎにも注意

やり過ぎないように

断捨離をしてスッキリした部屋は気持ちいですよね。モノを捨てたことでスッキリした空間に変わっていくのは快感を覚えるでしょう。
部屋のモノが整理されスッキリした後も、もっとモノを減らしたい、捨てられるモノはないかと無理やり探して捨ててしまう時は断捨離依存症かもしれません。
断捨離依存症は、モノを捨てることに依存し生活に支障をきたしている状態をいいます。モノを捨てないと不安になる・捨てることを他人にも強要して人間関係に問題を起こすなど、捨てることにとらわれている状態です。
依存症には物質的依存とプロセス的依存の2種類があります。物資的依存は薬物やアルコールなど依存性のある物質に依存している状態です。
プロセス的依存はギャンブルのように特定の行動にのめり込んでしまい、生活に支障をきたしている状態で、断捨離依存症はこちらに該当します。
断捨離依存症になる理由としてはいくつかありますが、断捨離の本質を理解していないことにあるでしょう。
本来の意味の断捨離はヨガの行法「断行(だんぎょう)・捨行(しゃぎょう)・離行(りぎょう)」がベースとなっています。
断捨離と聞くと不用品を捨てる・手放すことを断捨離とイメージするかもしれませんが、本来の意味は精神的なモノの執着から離れることを意味します。
断捨離の本質を理解していないと、モノへの執着から、モノを捨てることへの執着に変わるだけです。
断捨離によってスッキリした部屋を見ると爽快感や達成感が得られます。こうした精神的快感を求めエスカレートさせてしまうと断捨離依存症になってしまうのです。

断捨離依存症にならないためにはモノを処分する際、自分にとってどのような存在であったか考えてみましょう。
どうして購入したのか、どうして使わなくなったのか、モノに対する心の変化を感じることで、今の自分の状態が見えてくるはずです。
そして、処分するときは感謝の気持ちを持って処分しましょう。壊れているモノであればお疲れ様ですでもいいですし、使えるものであれば今までありがとうでも構いません。
何も考えず、ゴミ箱に投げ捨てていくと、モノに対する意識が薄れて危険です。
何かに依存している状態というのは自分では気づきません。捨てることが目的になっているのであれば、一度立ち止まってどうして断捨離をしているのか考えてみるといいでしょう。